桜美林大学リベラルアーツ学群教授、臨床発達心理士の
山口創先生の新刊を読んでいます。
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皮膚は「心」を持っていた!
〜「第二の脳」とも言われる皮膚がストレスを消す
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ゆったりセラピー協会でも、ゆったりセラピーの実証実験で
お世話になった先生です。
この本は、山口先生が30年間取り組んでおられる、
身体心理学の研究で明らかになったことなどを
一冊の中に簡潔にまとめられています。
子育て中のお母さんやセラピストにはオススメの一冊◎
盛り沢山の内容ですが、
その中で印象に残った章は、
『皮膚は「音」を聞いている』
『耳では聞こえない超音波や低周波もわかる』です。
糸川英夫氏の「ボーンコンダクション効果」についても触れられています。
皮膚が色を感知していたり、
自律神経系や内分泌系と深く関わっていることは、
山口先生の今まで出版されている書籍やご講演でも
聞いていましたが、
音については、私にとっては初めてのお話で、
とても興味を持ちました。
私は、音楽を聴くことが好きで、
タイミングが合えば、ライブにも足を運びます。
美しい声や楽器の演奏を生音で聴くと、
心も体も本当に元気になります◎
CDで聴いているよりも感動が深いことを感じていましたが、
それには、しっかりとした根拠があったのだと
山口先生の本で納得した次第です^^
少し前のブログで、体で音楽を感じる(聴く)と気持ち良いですよ〜!と
書きましたが、
私の体の中で何が起こっていたのか納得いたしました!
皮膚は、耳では聞こえない可聴帯域外の音(超音波、低周波)も聞くことができるそうです。
皮膚で振動が知覚され、最深部の骨に伝わり、聴覚野で処理されているのだそうです。
皮膚の役割は、触覚だけではなく、振動を受容する器官でもあるということでした。
コンサートなどで生の演奏を聴き、深く感動するのは、
耳で聞いた音だけはなく、
皮膚が受容した超音波の振動が聴覚野に伝わって起こる、
体の化学反応が感動を深めるということのようです。
体丸ごとで音を感じることができるということでもありますね^^
CDやインターネットで配信されているデジタルサウンドは、
超音波がカットされているということで、
音楽を聴いての恍惚感を感じたい方は、
レコードや、ライブに行くのが良さそうです。
『皮膚は「心」を持っていた!』
ためになるお話が山盛りでした◎
*写真は、9月に行ったライブの会場です^^
長野県上田市にある「信州国際音楽村」素晴らしい場所でした☆